今月の主題 内科医のための痴呆の最新知識
治療困難な痴呆—変性型痴呆性疾患
パーキンソン病,レビー小体病,その他の錐体外路系変性疾患に伴う痴呆
小田原 俊成
1
,
井関 栄三
1
,
小阪 憲司
1
1横浜市立大学医学部精神医学教室
pp.1878-1880
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905313
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ポイント
●パーキンソン病,進行性核上性麻痺の痴呆像は皮質下性痴呆が特徴とされてきたが,高度の痴呆を呈する症例では大脳皮質病変が関与している可能性がある.
●レビー小体病はレビー小体出現を特徴とする神経変性疾患であり,脳幹型(パーキンソン病に相当)・移行型・びまん型の3型に分類される.
●びまん型は大脳皮質にも多数のレビー小体が出現し,アルツハイマー型痴呆に次いで多い痴呆性変性疾患である.
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