今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology
非血管系のInterventional Radiology
胆道悪性腫瘍に対するメタリックステント
吉岡 哲也
1
,
阪口 浩
2
,
打田 日出夫
2
1奈良県立奈良病院放射線科
2奈良県立医科大学放射線医学
pp.1146-1151
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905148
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●悪性胆道閉塞に対して,従来のチューブ型ステントに比べて細いイントロデューサーで大口径のものを挿入できるexpandable metallic stent(EMS)を用いた胆道内瘻術は,低侵襲で合併症が少ない.
●EMS留置に際しては,個々の特徴を熟知し,適切な種類とサイズを選択することが大切である.
●胆道癌例や胆嚢癌例は良い適応である.
●チューブ型ステントでは適応でなかった肝内胆管閉塞例にも応用可能である.
●経過とともに,メッシュを介した腫瘍の増大による再閉塞が増加するため,予後の改善や開存期間延長などQOLの向上には,放射線治療を中心とした抗癌療法の併用が望ましい.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.