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特集 消化器外科領域におけるメタリックステント
胆道疾患に対するメタリックステント
胆道閉塞に対する経皮経肝的メタリックステント
Percutaneous self expandable metallic stent in biliary obstruction
植田 俊夫
1
,
大島 進
2
,
岡本 健
3
,
小倉 裕司
1
,
近藤 礎
4
,
河合 稔
4
Toshio UEDA
1
1大阪大学医学部附属病院特殊救急部
2西宮市立中央病院外科州
3防衛医科大学校救急部
4関西労災病院外科
キーワード:
メタリックステント
,
良性胆道狭窄
,
メタリックステント抜去
Keyword:
メタリックステント
,
良性胆道狭窄
,
メタリックステント抜去
pp.1415-1420
発行日 1997年11月20日
Published Date 1997/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903027
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良性10例,悪性91例の胆道狭窄に対してself expandable metallic stent(以下,EMS)を使用した.EMSは16 Fr tube stentと比べ減黄効果・術後生存期間に差はなく,内瘻造設に伴う出血・感染症の頻度が減少するので手術非適応黄疸症例にはEMSの使用を推奨する.また膵頭部癌症例で,EMSと開腹胆道消化管吻合術後の生存日数に統計学的有意差はなかったので,膵頭部癌でもEMSが第一選択の減黄手技と考えられる.
EMSの留置は容易で安全な手技となった.また,経皮経肝胆道鏡下にWallstentの除去も可能になった.したがって個別の手術的減黄術の危険度,EMSの閉塞率などについて十分なインフォームドコンセントがなされれば良性胆道狭窄に対しても適応があると考えられる.
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