今月の主題 糖尿病臨床の最先端
糖尿病治療の最近の進歩
糖尿病の運動療法—科学的処方と臨床上の諸問題
佐藤 祐造
1
,
山之内 国男
2
1名古屋大学総合保健体育科学センター
2愛知医科大学第1内科
pp.261-263
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904947
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ポイント
●身体トレーニングの実施は,体重減少の有無にかかわらず,糖尿病,殊に非インスリン依存型(NIDDM)で低下している個体のインスリン感受性を改善させる.
●個体のインスリン感受性改善(⊿MCR)と歩数計の歩数とは正の相関関係にあり,トレーニング効果を歩数計で評価できる.
●具体的運動処方としては,散歩,ジョギングなどの有酸素運動を中等度の強さ(40〜50歳台,脈拍:120/分)で,1回10〜30分以上,週3日以上行わせる.食事療法も併行して指導する.
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