Japanese
English
研究と報告
森田療法における諸問題—その理論と技法上から
Some Problems on Morita Therapy
大原 健士郎
1
,
藍沢 鎮雄
1
,
増野 肇
1
,
小島 洋
1
,
岩井 寛
1
,
石田 達雄
1
Kenshiro Ohara
1
,
Shizuo Aizawa
1
,
Hajime Mashino
1
,
Hiroshi Kojima
1
,
Hiroshi Iwai
1
,
Tatsuo Ishida
1
1慈恵会医科大学精神神経科
1Dept. of Neurol. & Psychiat., Jikei University School of Med.
pp.519-524
発行日 1967年7月15日
Published Date 1967/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201224
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Ⅰ.はしがき
森田によつて創始された森田療法は,すでに40余年を経て,その治療効果が着々と実証され,近年は後継者たちによつて海外にまでその価値を問うこころみもなされるようになつてきた。しかし,その一方,多くの問題を残しているように思う。
この論文の目的は,森田療法の構造や治療過程を論ずる前の基礎として森田療法の理論と技法に含まれるいくつかの問題点をとりあげ,われわれなりの理解を述べておくことにある。それも,一方では森田の原法に可及的忠実であるとともに,一方ではわれわれの力のおよぶかぎり,精神分析的な精神療法との関連性において論じ,諸般のご批判を仰ぎたいと考えている。
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