今月の主題 外来診療でここまでできる
消化器疾患
炎症性腸疾患急性再燃
岩男 泰
1,2
,
渡辺 守
3
,
日比 紀文
1,3
1慶應義塾大学医学部消化器内科
2慶應義塾大学医学部内視鏡センター
3慶應がんセンター
pp.1757-1759
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904688
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ポイント
●潰瘍性大腸炎では,便の性状や排便の集中する時期などを注意深く問診し,重症度や罹患範囲を推定する.
●ステロイドは初回から十分量を投与し,漸増は避ける.初期投与量が不十分なまま継続投与し,状態を悪化させることのないように注意する.
●Crohn病は,在宅成分栄養療法により再燃時の入院を回避することが可能である.ステロイドは症状の改善など速効性があり,適切な薬物治療を加えれば,さらにQOLの向上が望める.
●在宅成分栄養療法を円滑に行うには,医師だけでなく,保健婦,薬剤師,栄養士など医療チームによるサポートが重要である.
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