病気のはなし
炎症性腸疾患
日比 紀文
1
1北里大学北里研究所病院炎症性腸疾患先進治療センター
pp.802-807
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206914
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Point
●原因不明で根本治療がなく,過去には難治性疾患といわれていたが,治療の進歩により多くの方が通常生活を送れるようになってきた.
●その病態は,腸管内の微生物などに対する免疫異常反応により慢性の炎症が生じ,なりやすい体質があると考えられている.
●診断には臨床症状に加え,内視鏡などの画像検査や病理学的検査が重要である.
●治療は,炎症抑制と免疫異常反応抑制が中心で,炎症のある活動期を抑え(寛解導入),炎症の再燃を防ぐことを続ける(寛解維持)ことが重要である.
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