今月の主題 白血病—日常の診療に必要な知識
骨髄異形成症候群(MDS)
治療のタイミングと治療法の選択
上田 孝典
1
,
浦崎 芳正
1
1福井医科大学第1内科
pp.1094-1096
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904545
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●標準的治療法は,なお確立していない.
●軽症の場合,臨床経過をよく観察し,明らかな増悪傾向があれば治療を開始する.
●進行する骨髄不全には,まず抗腫瘍化学療法以外の治療法を順次選択する.
●白血病進展例は少量化学療法で寛解に導入し,強力な寛解後療法を行うのが望ましい.
●どの亜型かによらず,若年者の予後不良群には,早期より同種骨髄移植を積極的に考慮する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.