今月の臨床 流産
治療
28.縫縮術のタイミングと術式の選択
戸谷 良造
1
,
鈴置 洋三
1
Ryozo Totani
1
,
Yozo Suzuoki
1
1国立名古屋病院産婦人科
pp.88-91
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901161
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超音波診断,未熟児管理,子宮収縮抑制剤の進歩などは,子宮頸管縫縮術の適応を大きく変遷させた。従来本手術の適応とされていた前置胎盤などは,子宮収縮抑制剤により胎児成育可能期まで持続可能になり,真に頸管縫縮術を必要とする症例は激減した。しかし,妊娠30週以降までの妊娠維持の確実性を向上させるべく,本手術が選択される症例も,まだ残されている。現時点での本手術にまつわる問題点を略述する。
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