今月の主題 心不全へのアプローチ
心不全患者のケア
入院治療のタイミング
有馬 新一
1
,
田中 弘允
1
1鹿児島大学医学部・第1内科
pp.1416-1417
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901018
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心不全の病態は,急性・慢性,左心不全・右心不全・両心不全,重症度,治療に対する反応性,原因となる心疾患により,そのスペクトラムは幅広く多様である.したがって心不全の治療を行ううえで,入院が必要か否かの判断は症例毎にその病態に応じてなされているのが実情である.とくに入院のタイミングについては,最近になり,自覚症に基づいた重症度からだけでなく,quality of life(QOL)の面からも入院治療のメリット,デメリットを検討することが強調されつつあり,重要な問題と思われる.
以下,私たちの経験をもとにこの問題に対する考えを述べたい.
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