特集 腎疾患
【慢性腎臓病(CKD)】
14.末期腎不全に対する腎代替療法(RRT)—導入のタイミングと治療法選択
小松 康宏
1
Yasuhiro KOMATSU
1
1聖路加国際病院 腎臓内科
pp.185-193
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900405
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末期腎不全に対する腎代替療法renal replacement therapy(RRT)の目的は,腎不全の合併症を最小限にし,QOL(生活の質)を高く保ち,長期生存を可能とすることである。早すぎる透析導入は,QOLを低下させ,不要な医療費を課すだけでなく,透析療法自体の合併症によって予後を悪化させる可能性もある。遅すぎる透析導入は,腎不全の合併症によって回復困難な後遺症を残し,生命予後を縮めるであろう。本稿では,透析導入時期と治療法選択の考え方とプロセスについて概説する。
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