今月の主題 アレルギー疾患の最近の考え方と治療
アレルギー疾患治療の将来的展望
特異的サイトカイン抑制薬
森 晶夫
1
,
奥平 博一
1
1東京大学医学部物療内科
pp.346-349
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904387
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ポイント
●気管支喘息やアトピー性皮膚炎は,T細胞と好酸球を中心とする慢性の炎症反応が重要である.
●好酸球性炎症を呈するアレルギー疾患では,CD4+T細胞のIL-5産生が亢進している.
●ヒトT細胞のIL-5遺伝子転写には,IL-2やIL-4の遺伝子転写とは独立した制御機構が存在する.
●IL-5遺伝子転写を選択的に制御することは,アレルギー疾患のピンポイントな治療につながると考えられる.
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