今月の主題 膠原病—診断へのアプローチと最新の治療法
膠原病理解のための臨床免疫学
サイトカイン
熊谷 俊一
1,2
,
森信 暁雄
2
,
大田 博之
2
1京都大学医療技術短期大学部
2京都大学医学部第2内科
pp.1828-1830
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902410
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●サイトカインは,その作用から,血球の分化や増殖に働くものと炎症に働くものとに分類される.
●免疫系はサイトカインとそのレセプターを仲介に,血液系や上皮系の細胞などを巻き込み,一大ネットワークを形成している.
●多くの膠原病は免疫異常を基礎とした炎症と組織傷害を伴っており,膠原病の病態はサイトカインネットワークの歪みとしても捉えられる.
●サイトカイン研究は,膠原病の病因・病態の解明のみならず,臨床的には診断や治療への応用へとつながりつつある.
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