増刊号 Common Disease 200の治療戦略
運動器疾患
頸椎症
国分 正一
1
1東北大学医学部整形外科
pp.585-586
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904216
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疾患概念と病態
1.頸椎関節の解剖
軸椎(C2)以下の頸椎の関節には,線維軟骨からなる椎体間の椎間板と硝子軟骨からなる両側椎弓間の椎間関節がある.加えて,椎体間の側方部は上方に向きを変え,ルシュカ関節と呼ばれる構造となる.加齢によりそれらの関節が変性し,骨棘が生じたものが頸椎症であり,単純X線像でとらえられる(図1).
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