増刊号 Common Disease 200の治療戦略
腎・尿路疾患
膀胱炎
高橋 剛
1
1東京逓信病院腎臓内科
pp.494-495
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904174
- 有料閲覧
- 文献概要
疾患概念と病態
細菌が尿路に付着し,感染を成立させたもののうち,病変が下部尿路に限局したものが膀胱炎である.
患者は排尿痛,頻尿などの症状で来院し,通常発熱は伴わない.検査では膿尿(白血球>5〜10/HPF),細菌尿(>104CFU/ml)がみられる.原因が細菌であるので,治療の主体は抗生剤となるが,問題はその種類と投与期間である.また,一部に非感染性の膀胱炎(放射線,cyclophosphamide,tranilastなどの薬剤)があるが,本稿では割愛する.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.