増刊号 Common Disease 200の治療戦略
膠原病
進行性全身性硬化症
谷本 潔昭
1
1埼玉大学保健管理センター
pp.441-444
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904154
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疾患概念と病態
進行性全身性硬化症(progressive systemic sclerosis:PSS)は,最近では進行性という言葉がはずされ,全身性硬化症(systemic sclerosis:SScと略)というように表現されることが多くなってきた.
SScはびまん性結合組織疾患に属し,全身にびまん性に皮膚硬化がみられる全身型と,四肢末端や顔面にのみ皮膚硬化がみられる限局型に分けられる(CREST〔Calcinosis Cutis,RaynaUd's phenomenon,scleroderma,telangiectasia〕という名称は,石灰化,レイノー現象(Raynaud's phenomenon),食道蠕動運動低下,手指硬化,皮膚毛細血管拡張を兼ね備えた典型例が少ないためか,最近はあまり用いられなくなってきている),また,全身性エリテマトーデス(SLE)や皮膚筋炎/多発筋炎(DM/PM)などの他の結合組織疾患との合併もしばしばみられる.
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