今月の臨床 妊娠と自己免疫疾患
自己免疫疾患をもつ妊婦の管理
5.進行性全身性硬化症(強皮症)
福井 理仁
1
,
森根 幹生
2
,
青野 敏博
1
1徳島大学医学部産婦人科
2徳島市民病院産婦人科
pp.785-787
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902563
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
進行性全身性硬化症(progressive systemic sclerosis:以下PSS)は手指先端の皮膚の硬化で始まり,レイノー現象や関節痛を伴う.そしてしだいに四肢・顔面・体幹に病変が及び,やがては全身諸臓器の炎症性線維性硬化性病変へと進展していく疾患である.さらに心臓・肺・腎などに病変が波及しその機能障害を伴う場合はとくに予後不良となる.
本邦においては厚生省特定疾患調査研究班により本疾患の診断基準が示されている(表1).
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.