増刊号 Common Disease 200の治療戦略
消化器疾患
急性胃粘膜病変
柳川 健
1
1湘南鎌倉総合病院内科
pp.111-113
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904005
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疾患概念と病態
急性胃粘膜病変(acute gastric mucosal lesion:AGML)は,突発する消化管出血や腹痛などをもって急激に発症する胃病変と一般的に理解されている.この疾患概念は1968年にKatzらが提唱1)し,内視鏡検査によって,①びらん性胃炎,②出血性胃炎,③急性胃潰瘍が確認されるものである.病変が必ずしも粘膜にとどまらないことも多いため,急性胃病変(acute gastric lesion:AGL)と呼ぶこともある.
急性胃粘膜病変の原因の主なものを表1に示す.特に近年,Helicobacter prloriの関与や,内視鏡検査後に生ずるものが注目されている.
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