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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅲ. 陥凹を呈する病変
1. 上皮性・非腫瘍性陥凹病変
急性胃粘膜病変
Acute gastric mucosal lesion (AGML)
佐藤 公
1
,
白勢 大門
1
,
若尾 聡士
1
Tadashi SATO
1
,
Daimn SHIROSE
1
,
Satoshi WAKAO
1
1JCHO山梨病院消化器病センター
キーワード:
急性胃粘膜病変
Keyword:
急性胃粘膜病変
pp.196-197
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000414
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疾患の概要
歴史的にみると,急性胃粘膜病変(acute gastric mucosal lesion:AGML)という疾患概念は1965年頃から海外を中心に用いられ,本邦では1973年に川井ら1)が胃粘膜より深部に及ぶ病変の存在を念頭に急性胃病変(acute gastric lesion:AGL)という疾患概念を提唱した。この提唱には胃潰瘍の深さをあらわす村上分類に代表される胃潰瘍研究が背景にあったことが伺える。その後,並木は2)AGMLは病変の局在する深さではなく,検査により胃粘膜面に病変が認められる疾患とする解釈を示している。こうした考えは次第に受け入れられ,今日に至っている。
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