今月の主題 見えてきた腎疾患
病態の解明されつつある腎関連疾患
腎性尿崩症
佐々木 成
1
1東京医科歯科大学医学部第2内科
pp.2030-2032
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903897
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ポイント
●腎性尿崩症とは,集合管でのバゾプレッシンの作用不全である.
●腎性尿崩症では多飲多尿があり,バゾプレッシン投与に反応しない.
●腎性尿崩症は遺伝性のものと二次性のものに分けられる.
●二次性のものでは薬剤(lithiumなど)によるものが多い.
●遺伝性では伴性劣性遺伝型式の例が多く,バゾプレッシン受容体遺伝子の異常を認める.
●稀に常染色体劣性遺伝型式の例があり,水チャネル(AQP 2)遺伝子に異常が認められる.
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