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腎性尿崩症
五十嵐 隆
1
1東京大学大学院医学系研究科小児医学講座
キーワード:
AVP
,
V2受容体
,
AQP2
Keyword:
AVP
,
V2受容体
,
AQP2
pp.97-99
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100199
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1.はじめに
腎は必要に応じて尿を濃縮する.腎における尿濃縮の機序が障害された結果,血漿浸透圧よりも低い浸透圧の尿を大量に排泄する状態を腎性尿崩症という.尿の濃縮には,Henleのループ上行脚でのNa,Clの再吸収(対向流増幅系),髄質部の血漿流量や尿素のリサイクリング,バソプレッシン(AVP)の脳下垂体後葉からの分泌と集合管での水チャンネル動員などの機序が関与している.すなわち,髄質の浸透圧濃度を高めることとAVPによる集合管での水チャネルの作動の2つの条件が必要である.特にAVPは尿濃縮の律速因子として最も重要である.
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