今月の主題 見えてきた腎疾患
慢性腎不全診療の進歩
透析療法の現状
高光 義博
1
,
澤田 周
1
,
西原 太
1
1兵庫医科大学人工透析部
pp.1994-1996
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903887
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ポイント
●透析導入は臨床症状,腎機能,日常生活障害度から総合的に判定する.腎機能の基準は血清クレアチニン8mg/dl以上(クレアチニンクリアランス10ml/min以下)であるが,小児,高齢者,糖尿病性腎症による腎不全などではこの基準にこだわらない.
●慢性腎不全の透析療法は血液透析,血液濾過透析,CAPDが行われる.
●透析療法導入患者の原疾患では糖尿病性腎症による腎不全の比率が年々増加しており,透析患者の死因は循環器系の疾患が約50%を占める.
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