特集 下降期慢性疾患患者の“具合”をよくする—ジェネラリストだからできること!
【トピックス】
❶在宅透析治療の現状
篠田 俊雄
1
1つくば国際大学 医療保健学部 医療技術科
pp.725-727
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202656
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在宅透析治療には、在宅血液透析(home hemodialysis : 以下HHD)と、在宅腹膜透析(home peritoneal dialysis : 以下HPD*)があるが、どちらも従来の通院での血液透析(hemodialysis : 以下HD)と比べて、通院回数と通院の拘束時間が大きく軽減でき、ライフスタイルに合った治療方法を患者自身が選択できるため、患者の社会復帰を容易にするだけでなく、患者にとって満足度が高い治療を行うことが可能である。一方、医療知識が乏しい患者自らが行うためのリスクを伴うので、治療を安全に行うためには、医療者による十分な教育指導と、患者自身の高い自己管理意識が不可欠となる。
本稿では、HHDとHPDの歴史と特徴を概説する。
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