特集 CKD患者を診たら―最近のCKD診療の知見とその活かし方
末期腎不全患者の内科診療
透析療法の現状と透析患者診療の注意点
花房 規男
1
1東京女子医科大学血液浄化療法科
キーワード:
高齢者
,
血液透析濾過
,
体液量のコントロール
Keyword:
高齢者
,
血液透析濾過
,
体液量のコントロール
pp.975-979
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_975
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Summary
▪透析患者は高齢化が進んでおり,原疾患も糖尿病や腎硬化症といった全身合併症を認める患者が増加している.
▪血液透析濾過(HDF)を受ける患者が増加していて,オンラインHDFが広く行われている.
▪透析によっても,十分な腎機能の補助ができないため,血圧異常,貧血,CKDに伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD),低栄養・消耗など幅広い合併症がみられる.
▪透析患者の診療で留意すべき点として,薬剤の調整,抗凝固薬の使用,周術期管理,造影剤の使用,電解質コントロールがある.
▪体液からみた体内環境を適切に保ち,合併症を予防するために,医療者・患者の側で適切な対応が必要とされる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021