今月の主題 見えてきた腎疾患
急性腎不全診療の進歩
薬物性腎障害
石田 尚志
1
,
池田 智之
1
,
竹内 利夫
1
1聖マリアンナ医科大学第1内科
pp.1985-1987
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903885
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ポイント
●急性腎不全を起こす薬物としては抗生剤,抗腫瘍薬,NSAID,造影剤などが特に問題である.
●抗生剤としてはアミノグリコシド,セフェム系が,抗腫瘍薬としてはシスプラチンである.
●ホスト側の問題として,まず細胞外液量低下がどの薬剤の場合でも危険因子となる.その他,年齢や既存の腎疾患が重要である.また多剤投与の際,単独投与よりも危険性が増す可能性がある.
●臨床的手がかりは血清クレアチニンの上昇である.尿量については非乏尿性のことが少なくないことに注意する必要がある.
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