特集 腫瘍随伴症候群とオンコロジーエマージェンシー―病態や治療に伴う多彩な症状
薬物療法に伴うオンコロジーエマージェンシー
薬剤性腎障害
井上 めぐみ
1
,
安藤 雄一
1
1名古屋大学医学部附属病院化学療法部
キーワード:
onco-nephrology
,
急性腎障害
,
腎臓免疫関連副作用
Keyword:
onco-nephrology
,
急性腎障害
,
腎臓免疫関連副作用
pp.1625-1628
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1625
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Summary
▪抗がん薬による腎毒性は,主に急性腎障害の形をとる.
▪血管新生阻害薬による蛋白尿は,腎性血栓性微小血管症の結果として出現する.多くは休薬により回復する.
▪免疫チェックポイント阻害薬による腎臓の免疫関連副作用は間質性腎炎を呈する.多くは無症状であるため検査値のモニタリングが重要であり,中等度以上の腎障害の場合は全身性ステロイド投与を行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2019