今月の主題 水電解質と酸塩基平衡
酸塩基平衡の基礎と臨床—最近の話題
代謝性アシドーシスの病態生理
石田 尚志
1
1聖マリアンナ医科大学・第1内科
pp.800-801
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220345
- 有料閲覧
- 文献概要
代謝性アシドーシスの定義
代謝性アシドーシスとはHCO3-の減少が出発点となり,pHが低下するすべての病態を意味する.Henderson-Hasselbalchの式pH=6.1+log〔HCO3-/(0.03×Pco2)〕においてHCO3-が代謝性因子であり,0.03×Pco2が呼吸性因子である.この2つの因子のどちらかの変動がきっかけとなりpHが変化する.代謝性アシドーシスではHCO3-の低下が問題となる.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.