今月の主題 見えてきた腎疾患
急性腎不全診療の進歩
虚血性腎障害
木山 茂
1
,
中山 裕史
1
,
冨田 公夫
1
1熊本大学医学部第3内科
pp.1982-1984
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903884
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ポイント
●虚血性腎障害には,腎前性高窒素血症,狭義の虚血性急性腎不全(尿細管壊死),腎梗塞や腎皮質壊死などがある.
●腎虚血は,急性腎不全の原因として最も多くみられるものであり,循環血液量の減少,心拍出量の減少,腎血管抵抗/全身血管抵抗比の増加のいずれかをきたす様々な病態において起こりうる.
●虚血性急性腎不全は,通常,数週間以内に回復するが,その間の全身状態や腎不全の管理が患者の予後を左右する.
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