Japanese
English
綜説
薬剤性腎障害
Nephrotoxic Acute Renal Fallure
玄番 宗一
1
Munekazu Gemba
1
1大阪薬科大学第2薬理学教室
1Division of Pharmacology Osaka University of Pharmaceutical Sciences
キーワード:
薬物性腎障害
,
腎障書メカニズム
,
腎臓のインビトロ実験法
Keyword:
薬物性腎障害
,
腎障書メカニズム
,
腎臓のインビトロ実験法
pp.721-730
発行日 1994年9月20日
Published Date 1994/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901284
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腎臓がもつ構造や機能の特性により,腎内において,薬物濃度が毒性レベルに達しやすい。臨床において,薬物性腎障害を早期に発見できる鋭敏な指標が望まれる。その腎障害を軽減するために,メカニズムの研究が必要であり,腎切片や培養腎上皮細胞などを用いたインビトロ実験法が繁用される。シスプラチン,シクロスポリンやアミノグリコシド系抗生物質などによる腎障害には,フリーラジカセや細胞内カルシウム濃度などの因子が関与すると考えられている。今後,薬物性腎障害への細胞内情報伝達系の関与についての研究を進めることにより,腎障害解明に新たな進展をもたらすことが期待される。
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