今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
急性肝不全
白澤 宏幸
1
,
沖田 極
1
1山口大学医学部第1内科
pp.2186-2187
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903016
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ポイント
●急性肝不全が疑われたら,肝不全チームを作って診療にあたり,全身管理を徹底する.
●肝機能はもちろん呼吸,循環動態,腎機能,栄養状態,末梢血,血液凝固線溶系,脳神経系のモニタリングを行う.
●特殊療法としてプロスタグランディンE1療法,サイクロスポリン療法,グルカゴン・インスリン療法,血漿交換療法,特殊組成アミノ酸療法などがある.
●感染症,消化管出血,脳浮腫,腎不全,DICなどの合併症はしばしば致命的であり,その予防に努め,十分な対策をたてる.
●今後,肝移植の検討が望まれる.
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