特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
C.消化器科へコンサルト
3.急性肝不全
海老沼 浩利
1,2
1国際医療福祉大学消化器内科
2三田病院消化器センター
pp.531-533
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_531
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急性肝不全(acute liver failure:ALF)とは,肝細胞の急速な破壊とそれに伴う機能低下によってそれまで正常と考えられていた肝臓が短期間に肝不全に至る疾患である.以前は,劇症肝炎といわれていたが,欧米に多いアセトアミノフェン中毒は肝炎の所見がなくても,肝不全の原因となりうるため,薬物中毒や血流障害による肝障害など,肝炎以外の原因によるものを併せて急性肝不全と定義されている.
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