今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
大動脈解離
高木 力
1
,
吉田 清
1
1神戸市立中央市民病院循環器センター内科
pp.2153-2156
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903006
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ポイント
●大動脈解離の診断には心エコー,CT, MRI,大動脈造影検査が有用である.特に経食道心エコーはベッドサイドで実施可能であり,解離の診断や病型診断に有用な検査法である.心タンポナーデ,大動脈逆流などの合併症の診断には経胸壁心エコーが有用である.
●大動脈解離に対しては速やかに鎮痛,鎮静,強力な降圧療法を開始するべきである.
●大動脈解離の治療は,Stanford A型は外科治療,合併症のないStanford B型は内科治療が原則である.
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