特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
循環器疾患
大動脈解離
大野 実
1
1虎の門病院循環器センター内科
pp.86-88
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101478
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急性大動脈解離は急激に発症する生命の危険の高い疾患である.大動脈の解離に伴い心タンポナーデや大動脈の破裂などさまざまな症状を呈する.原因不明の胸痛や背部痛があれば常に念頭に置くべき疾患であるが,時に症状が典型的でなく診断が遅れることもあり注意を要する.診断には現在は造影CTが非常に重要な位置づけがされており,これにより分類される病型で外科的治療か内科治療かの方針まで決定される.内科的治療の場合は厳密な血圧コントロールと安静が基本である.
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