特集 循環器救急の最前線—初期診療と循環管理を極める
Ⅴ.主な循環器救急疾患を診る
急性大動脈解離
内室 智也
1
,
高梨 秀一郎
1
1公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院心臓血管外科
pp.602-611
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200201
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Point
・初診から診断へ:患者背景,臨床症状,身体所見から急性大動脈解離を疑い,心エコー,CT検査にて診断を確定する.
・診断から治療方針決定へ:Stanford A型,臓器虚血や切迫破裂を来しているStanford B型は緊急手術が必要であり,迅速に外科チームにコンサルトをする.
・初期治療:血圧100〜120mmHg・心拍数60回/分を目標とした循環管理と鎮痛,安静の初期治療を開始し,低血圧・ショック症例では緊急手術を急ぐ.
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