今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス
栄養素のとり方—最近の話題
脂質と脂肪酸
秦 葭哉
1
,
中島 久実子
1
1杏林大学医学部高齢医学
pp.1134-1136
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902773
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ポイント
●食事の脂肪摂取量は,全エネルギーの25%以下であるのが適当とされている.
●脂肪摂取量をごく大雑把に推定するには,朝昼夕3食とも和風なら1日40g,3食とも洋風なら80〜100g,1食でも洋風や中華風が入れば60gとみなす方法がある.
●脂肪の質に関して,単に動物脂肪と植物脂肪,飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸という従来のくくり方で評価するのでは不十分である.
●栄養素としての脂肪を評価する指標として,動脈硬化指数(atherogenic index:AI)と血栓形成指数(thronbogenic index:TI)が提唱されている.
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