今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス
栄養素のとり方—最近の話題
蛋自質・アミノ酸
岸 恭一
1
,
六反 一仁
1
,
木戸 康博
1
1徳島大学医学部栄養生理学
pp.1129-1132
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902772
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ポイント
●蛋白質は生体内で酵素,ペプチドホルモン,抗体,血漿蛋白質,筋蛋白質,細胞膜成分などとして,代謝調節,生体防御,物質輸送,膠質浸透圧維持,運動,細胞構造維持など,生命の維持に必須の多様な働きをしている.●体蛋白質は食事中の蛋白質に由来するアミノ酸から合成されるが,蛋白質を構成する20種類のアミノ酸のうち,9つのアミノ酸は必須アミノ酸あるいは不可欠アミノ酸と呼ばれ,その含量が食蛋白質の質を決定する.●吸収されたアミノ酸の大部分は体蛋白質合成に用いられるが,そのほかクレアチン,グルタチオン,種々のアミン,プリン,ピリミジンなどの重要な窒素化合物の生成に用いられる.また,アミノ酸はグルコースやアセチルCoAに転換されてエネルギー源ともなる.
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