シリーズ最新医学講座・Ⅱ 臨床検査用に開発された分析法および試薬・6
酵素法による脂質測定―血清脂質分析(中性脂肪,総コレステロール,リン脂質,脂肪酸)を中心に
美崎 英生
1
Hideo MISAKI
1
1(株)カイノス
キーワード:
中性脂肪(TG)
,
総コレステロール
,
リン脂質
,
脂肪酸
Keyword:
中性脂肪(TG)
,
総コレステロール
,
リン脂質
,
脂肪酸
pp.705-716
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101630
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はじめに
脂質分析は酵素法が開発されるまでは,脂質の有機溶媒抽出,分離操作,酸やアルカリ処理や加熱など危険で煩雑な操作を必要とした.それゆえに,これらの操作から開放され,微量,迅速,簡便,そして正確性の向上を実現した酵素法の開発は臨床検査に革命をもたらすとともに,酵素的分析法の歴史でもある.ここでは中性脂肪,総コレステロール,リン脂質,遊離脂肪酸について述べる.なお,臨床的意義については他書をご覧いただくとして,測定法のみに限定した.
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