今月の主題 臨床医のための血液疾患の理解
血液・造血器腫瘍のプライマー
二次性白血病
渡辺 健太郎
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.572-575
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902651
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ポイント
●二次性白血病(secondary leukemia,therapy-related leukemia)は,悪性腫瘍患者の長期生存に伴いその発症は増加している.
●二次性白血病の予後は一般的に不良であり,平均生存期間は2〜8カ月であるが,予後良好な一群も報告されている.
●高齢者や全身状態不良の場合には支持療法を考慮すべきである.
●de novo AMLの寛解導入療法と同様の化学療法で30〜70%の寛解を得られるが,寛解期間は数カ月と短い.
●同種骨髄移植は唯一の治癒可能な治療手段であるが,その適応は限られている.
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