今月の主題 痛風・高尿酸血症診療の新展開
内科医が診る痛風関節炎とその臨床
二次性高尿酸血症と二次性痛風
高木 和貴
1
,
上田 孝典
2
1国家公務員共済組合連合会舞鶴共済病院血液免疫内科
2福井大学医学部血液腫瘍内科
pp.1362-1365
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106094
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
★高尿酸血症・痛風の病型は,①尿酸産生過剰型,②尿酸排泄低下型,③混合型高尿酸血症に分類され,治療薬剤の選択に加えて二次性高尿酸血症の初回スクリーニング検査として重要である.
★尿酸産生過剰型二次性高尿酸血症の場合,食事など生活習慣が問題であることも多く,患者指導がメインの治療となる.治療薬剤として尿酸生成抑制薬を投与する.
★尿酸排泄低下型二次性高尿酸血症の場合,尿酸排泄促進薬が治療の基本であるが,軽度~中等度の腎機能低下を合併する高尿酸血症患者には,逆に尿酸生成抑制薬を投与し血清尿酸値・腎機能をコントロールする.
★混合型二次性高尿酸血症の場合,肥満や飲酒など代謝内科的な原因をしばし経験する.専門医による治療に加えて心理的・社会的カウンセリング・心療内科医へのコンサルトも選択肢になろう.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.