今月の主題 糖尿病診療の実際
診断
二次性糖尿病
堀田 饒
1
,
坂本 信夫
1
Nigishi Hotta
1
,
Nobuo Sakamoto
1
1名古屋大学医学部・第3内科
pp.990-992
発行日 1984年6月10日
Published Date 1984/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219060
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従来の糖尿病の病型分類では,発症年齢からみた観点と発症成因,臨床経過,治療との間に必ずしも一致する相関のみられないことが少なくなかった.最近,NIHおよびWHOはこの矛盾を解消するために,インスリン治療が不可欠か否かという病態を基本に,発症機序,遺伝的背景を加味して糖尿病を,1)Type Ⅰ,インスリン依存性糖尿病(IDDM),2)Type Ⅱ,インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)とに分類し,従来の二次性糖尿病(secondary diabetes)を 3)Other Typesと呼んでいる1).ここでは,NIH,WHOのいうOther Types-二次性糖尿病の概念,診断についてその概要を述べてみたい.
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