今月の主題 白血病—日常の診療に必要な知識
日常診療に必要な特殊な白血病に関する知識
二次性白血病の発症要因と治療・予防
友安 茂
1
,
柿本 綱之
1
1昭和大学医学部血液内科
pp.1108-1110
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904549
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ポイント
●二次性白血病の発症要因は,外因性要因と内因性要因に分けられる.
●外因性要因として,①アルキル化剤,トポイソメラーゼII阻害剤の投与,②放射線治療があげられる.
●内因性要因として,①ホジキン病,非ホジキンリンパ腫,多発性骨髄腫,慢性骨髄増殖性疾患,乳癌,卵巣癌などが一次疾患であること,②免疫監視機構異常があげられる.
●二次性白血病はde novo白血病と比較して,薬剤感受性が低く寛解に入りづらい.二次性白血病の発症率を低下させる薬剤および投与法の開発が望まれる.
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