今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価
小腸・大腸疾患
過敏性腸症候群—治療の変遷と再評価
桜井 幸弘
1
1関東逓信病院消化器内科
pp.54-57
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902546
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ポイント
●過敏性腸症候群の正しい定義を理解する.腹痛を伴う器質的疾患のないことを強調しておく.慢性の便秘,腹痛のない下痢は除外される.
●治療の第一は器質的疾患の除外にあり,次いで症状の理解と対症療法をきちんと行うこと.訓示や精神分析のみでは患者は納得しない.
●治療の原則は今も昔も変わりない.
●腸機能改善剤に注目すること.
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