今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
治療の進歩
栄養管理の意義と実際
米田 尚弘
1
,
吉川 雅則
1
,
夫 彰啓
1
,
成田 亘啓
1
1奈良県立医科大学第2内科
pp.2163-2165
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902493
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●COPD患者においては,高率に蛋白・エネルギー・アミノ酸栄養障害が認められ,呼吸機能・呼吸筋障害(呼吸筋疲労)と密接に関連する.この栄養障害は閉塞性換気障害・呼吸筋疲労など基本的病態生理を基礎として「呼吸器悪液質」を形成する.
●栄養管理は栄養アセスメントに基づき,安静時エネルギー消費量の1.5倍以上のカロリーを投与し,蛋白源としては分枝鎖アミノ酸が有効である.
●栄養障害は予後,感染防御能,運動能などとも関連し,栄養管理をCOPD治療の一環とする.
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