今月の主題 スポーツと臨床検査
話題
呼吸器疾患と運動能
吉川 雅則
1
,
小林 厚
1
,
山本 智生
1
,
竹中 英昭
1
,
夫 彰啓
1
,
米田 尚弘
1
,
成田 亘啓
1
Masanori YOSHIKAWA
1
,
Atsushi KOBAYASHI
1
,
Chinaru YAMAMOTO
1
,
Hideaki TAKENAKA
1
,
Akihiro FU
1
,
Takahiro YONEDA
1
,
Nobuhiro NARITA
1
1奈良県立医科大学第二内科
キーワード:
呼吸器疾患
,
運動負荷試験
,
達動制限因子
Keyword:
呼吸器疾患
,
運動負荷試験
,
達動制限因子
pp.69-72
発行日 1997年1月15日
Published Date 1997/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903217
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1.はじめに
慢性呼吸器疾患では運動耐容能の低下は頻度の高い症状で,しかもquality of life (QOL)を低下させる重大な要因である.したがって,運動能の正確な評価は病状の把握や治療を考えるうえで非常に重要である.運動負荷試験の意義は客観的に運動能力を評価し,運動制限因子の解析,運動中に出現する呼吸困難などの自覚症状を再現することにある.そのほかに,運動療法の処方や治療効果の判定,薬剤および酸素投与の効果判定,運動誘発性喘息の診断など臨床的意義は大きい.
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