がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え,拓く
【Part5 がん周術期栄養管理】術前栄養管理の意義
佐川 まさの
1
Masano Sagawa
1
1東京女子医科大学附属足立医療センター外科
pp.768-771
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060768
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Key Point
術前栄養管理の主な対象者はGLIM基準で低栄養,AWGS2019でサルコペニア併存の高齢者であるが,手術予定のすべてのがん患者は術前栄養管理の対象である.
「食欲・体重低下やサルコペニアの原因」は唯一の正解が存在せず,複数の要因が重なっていることが多いため,がん診断時に多職種で全人的評価を行う.
主治医や患者の思い,社会的事情を理解できる心を養うには,患者・家族,多職種とチーム医療の一員としてコミュニケーションを取り ,得られた情報は必ずカルテに記載して,多職種 との情報共有を図る.

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