今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
治療の進歩
慢性閉塞性肺疾患治療のストラテジー
宮城 征四郎
1
,
喜屋武 幸男
1
,
小浦方 啓代
1
1沖縄県立中部病院内科・呼吸器科
pp.2130-2134
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902484
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●COPDの慢性気管支炎と肺気腫との間には臨床的に際立った相違点がいくつか存在する.
●慢性気管支炎と肺気腫の治療のストラテジーにも,したがって多少の違いがある.
●COPDを治癒に導く治療法は現在のところ存在しない.禁煙教育,薬物療法,在宅酸素療法,呼吸器リハビリテーションや理学療法を通じて生活の質の向上を図る以外に治療法はない.
●COPDは急性増悪を反復しつつ段階的に悪化する.急性増悪誘因の大部分は細菌性下気道感染症であり,感染予防および合併症の監視などによる総合的対策に留意する.
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