今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
治療の進歩
気管支喘息治療の最近の動向
中島 幹夫
1
,
大田 健
1
1帝京大学医学部第2内科
pp.2136-2141
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902485
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●近年,気管支喘息は気道の慢性炎症性疾患であると認識されるようになった.
●患者の状態の客観的な評価の手段としてPEFや動脈血ガス分析(急性発作時)が用いられる.
●新しい治療の動向としては,抗炎症作用を持つ薬剤,特にBDPの積極的な投与,β2刺激薬のregular useに対する反省,テオフィリン薬の位置づけの再考慮などである.
●日本のガイドラインでは,テオフィリン薬を重要な治療薬として明確に位置づけている.
●ガイドラインはあくまで治療の参考となるもので,その画一化を図るものではない.
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