今月の主題 心不全診療の新たな展開
大規模スタディは何を教えたか
SOLVD
白土 邦男
1
1東北大学医学部第1内科
pp.1012-1013
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902114
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●左室機能障害例(駆出率≦0.35)に対するアンジオテンシン変換酵素阻害薬エナラプリルの効果を無作為二重盲検試験にて検討した.
●心不全症状を有する症例(SOLVD治療試験)では,死亡率の改善,ならびに心不全による死亡と入院頻度の減少がみられた.
●無症状の症例(SOLVD予防試験)では,心不全の発生頻度,ならびに心不全による死亡と入院頻度の減少がみられ,同時に症状出現までの時間も延長した.
●以上のように,左室機能障害例に対する本剤の有用性が認められた.
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