今月の主題 心不全診療の新たな展開
大規模スタディは何を教えたか
V-HeFT I,II
芹澤 剛
1
1東京大学医学部第2内科
pp.1014-1015
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902115
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- 文献概要
●血管拡張療法(ハイドララジン・硝酸イソソルビド)が心不全患者の生命予後を改善することを示した最初の報告.
●軽・中等度の心不全患者では,ACE阻害薬エナラプリルのほうが,ハイドララジン・硝酸イソソルビド併用より心不全患者の生命予後を改善する.
●心収縮能の低下した無症状の心疾患患者で血管拡張療法を行っても,年間死亡率は8.2%(エナラプリル),14.9%(ハイドララジン・硝酸イソソルビド併用)にのぼる.
●冠動脈疾患による心不全の予後は悪い.
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