今月の主題 心不全診療の新たな展開
大規模スタディは何を教えたか
CONSENSUS
諸岡 成徳
1
1獨協医科大学越谷病院循環器内科
pp.1008-1010
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902113
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●北欧3国の35施設でエナラプリルの心不全延命効果を評価した.
●重症心不全253例を二重盲検法で平均188日治療し,6ヵ月の死亡率はプラセボ群(126例)44%,エナラプリル群(127例)26%で,延命効果がみられた.
●心不全代償関連血中ホルモン値は死亡例で高く,エナラプリル群では改善していた.
●二重盲検試験後2年間追跡調査を行い,エナラプリル継続投与で死亡率は低く,初期投与効果は12〜15カ月後に消失,同死亡率となった.これは減負荷による心筋保護の結果と考えた.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.